Q.OMXシリーズの電源を入れて、すぐ測定が始まらないのはなぜですか?
A.においを検知するガスセンサのクリーニング及びガスセンサ感度特性の安定待ちのため、また吸入空気の流通系に付着したにおいが抜け出るのを待つ時間が必要となるためです。
ガスセンサは一般的に、無通電の状態から通電状態になった直後は、酸素の吸着状態変化や吸着ガスの脱気が完全に終わっておらず、特性が不安定になります。本機に使用されている半導体ガスセンサは、非常に短時間でほぼ安定状態に達するものを使用していますが、においを測るには特に安定な状態が要求されます。
この為、通常のガスセンサ加熱温度より高い加熱をする「ヒートクリーニング」によって、安定化の時間を短縮し、通常の加熱温度に戻し十分安定するのを待って測定を始めます。
さらに精度良く測定したい場合には、付属の空気清浄ユニットをつけて、30分程度通電してからご使用ください。測定と測定の間で、流通系に、においが多量に付着している可能性がある場合は、清浄空気中で十分吸引を続けたあとでご使用ください。
各モデルに搭載されているセンサ感度を安定させる為の測定準備時間は下記の通りです。
■ OMX-SRM:約2分
■ OMX-ADM:約10分
■ OMX-TDM:約10分
ニオイセンサーについて詳しくは「用途から選ぶ!ニオイセンサー選択ガイド」をご確認下さい。(別サイトへ移動します)