毒性ガス災害
毒性ガスの災害事故について
毒性ガスの災害事故は次のような例が挙げられます。
①毒性ガスそのもの漏洩し、直接人体へ影響をおよぼす
ガスの種類によって下記のような人体への影響がある。
- 麻酔作用により麻酔死をもたらすもの(クロルメチル,一酸化 窒素等)
- 呼吸系統の収縮を起こし死に至るもの(塩素,亜硫酸ガス,アンモニア等)
- 脳や血行に障害を起こし死に至るもの(シアン化水素,硫化水素,一酸化炭素等)
例)冷凍機から漏洩した冷媒用アンモニアが食肉処理工場に流入し、アンモニア中毒
職場のあんぜんサイト 労働災害事例より
②毒性ガスへの知識がなく、意図せず化学反応が起こり毒性ガスが発生
作業中に洗剤の薬剤の混合によって意図せず化学反応が起こり、毒性ガスが発生し毒性ガス中毒を
引き起こす場合がある。
例)廃液を水の入った廃液タンクに入れたところ、塩素ガス中毒及び化学性結膜炎となり入院
職場のあんぜんサイト 労働災害事例より

毒性ガス災害の予防について

取扱注意
- 容器は直射日光を受けないようにし、容器の温度を40℃以下に保つこと。
- 充てん容器等は、転落、転倒等による衝撃又はバルブの損傷を受けないよう粗暴な取扱いをしないこと。
- ガス設備を修理する時には、内部のガスをそのガスと反応しにくい不燃性のガス又は液体で置換する等の危険を防止する措置を講ずる。

十分な知識と注意
- 毒性ガスの許容濃度や人に対する影響などガスの性質を十分に認識した上で作業を行う。
- ガス漏洩などの万が一緊急事態が発生した場合の段階に合わせた適切な対処法を熟知しておく。

防護具・警報機
- 除害剤(吸収剤,中和剤),除害作業に必要な防毒マスク, ゴム手袋等の防護具を備えておくこと。
- ガス漏れ検知警報器を設置し、ガス濃度を測定できるようにしておくこと。
いかがでしたか?
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