毒性ガス
毒性ガスとは
生活環境や作業環境にごく微量含まれていると、人体に種々の悪影響を及ぼす。
高圧ガス保安法では毒性ガスを次の通り定義されている。
①アンモニア、塩素等の指定ガス33種類(一般高圧保安規則第2条第1項第2号)
- アクリロニトリル
- アクロレイン
- 亜硫酸ガス
- アルシン
- アンモニア
- 一酸化炭素
- 塩素
- クロルメチル
- クロロプレン
- 五フッ化ヒ素
- 五フッ化リン
- 酸化エチレン
- 三フッ化窒素
- 三フッ化ホウ素
- 三フッ化リン
- シアン化水素
- ジエチルアミン
- ジシラン
- 四フッ化硫黄
- 四フッ化ケイ素
- ジボラン
- セレン化水素
- トリメチルアミン
- 二硫化炭素
- ブロムメチル
- ふっ素
- ベンゼン
- ホスゲン
- ホスフィン
- モノゲルマン
- モノシラン
- モノメチルアミン
- 硫化水素
②じょ限量(許容濃度)が200ppm以下のもの
参考:(一般高圧ガス保安規則より)

じょ限濃度とは
労働者が連日曝露されても、当該ガスの空気中濃度がこの値以下であればほとんどすべての作業者に悪影響がみられない濃度のことである。
ACGIH(アメリカ産業衛生専門家会議)が定めるTLV-TWA(時間加重平均許容濃度:1日8時間、週40時間の勤務時間中に繰り返し暴露したとしても、健康障害が起きることがないと考えられる濃度)の値が使用されている他、日本産業衛生学会の勧告値が広く使用されている。
ほとんどの物質においてACGIH及び日本産業衛生学会の勧告地は同一の値だが、一部異なる物質もある。

主な毒性ガスのじょ限量
ガス名 | 分子式(化学式) | 許容濃度(ppm) | ガス比重
(空気=1) |
---|---|---|---|
アンモニア | NH3 | 25 | 0.59 |
一酸化炭素 | CO | 25 | 0.97 |
塩素 | Cl2 | 0.5 | 2.5 |
硫化水素 | H2S | 1 | 1.19 |
二酸化硫黄 | SO2 | STEL 0.25 | 2.25 |
ホスフィン | PH3 | 0.3 | 1.17 |
シアン化水素 | NO | C 4.7 | 0.93 |
二酸化窒素 | NO2 | 0.2 | 1.58 |
許容濃度はACGIH2010年TLV表のTLV-TWA(時間加重平均値)による。
※C・・・TLV-C(上限値) STEL・・・短時間曝露限界を示す。
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