ニオイについて
ニオイとは
においとは「大気中に浮遊する分子量が300以下の主に有機物で、水及び脂質にある程度の溶解性がある物質」といわれています。
「におい」は通常、良いにおいと悪いにおいの両方に用いられ、人の嗅覚で感知するあらゆる刺激の総称です。あらゆるにおいのうち、一般的に快いにおいを「匂い」、不快なにおいを「臭い」として区別されています。
またにおいの生理面よりもにおい成分を強調する場合には「ニオイ」とし、快いニオイを「香気」、不快なニオイを「臭気」と呼ばれています。
さらに「悪臭」はにおいの生理面よりも心理的に不快感を引き起こす場合に用いられます。
悪臭防止法の概要
悪臭防止法は、規制地域内の工場・事業場の事業活動に伴って発生する悪臭について必要な規制を行うこと等により生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的として制定されました。
特定悪臭物質及び臭気指数
排出規制の対象とするのは、次の特定悪臭物質及び臭気指数についてである。
- 特定悪臭物質とは、不快なにおいの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質であって政令で指定するもの。(現在22物質が指定されている。)
- 臭気指数とは、人間の嗅覚によってにおいの程度を数値化したもの。
参考URL:悪臭防止法施行規則

臭気指数とは
臭気指数とは人間の嗅覚を用いてにおいの程度を数値化したもので、具体的には元の匂いを人間の嗅覚で感じられなくなるまで無臭空気で薄めた時の希釈倍数(臭気濃度)を求め、その常用対数に10を乗じた値です。
臭気指数=10×Log(臭気濃度)
例えば、元の匂いを100倍に希釈して、においを感じられなくなった場合、臭気濃度は100、臭気指数は20となります。
臭いの強さはにおい物質の濃度の対数に比例するため、臭気指数は人間の感覚量に対応した尺度になっています。つまり、臭気指数10と20では濃度は10倍ですが、においの強さとしては2倍程度違うように感じられます。
市町村などでもニオイ管理の目安として「臭気指数」を用いることが増えてきています。また悪臭防止法で臭気指数管理が定められている場合もあります。
臭気対策
発生源管理
- 臭気を発生させないよう清掃を行う
- 腐敗に伴う臭気については温度・水分などの制御を行う
換気
- 空間に広がった臭気に適用する
- 多量汚染発生源では直接排出する
消・脱臭
- 空間の特性に合ったものを適用する
- 負荷する香りが強すぎないように注意する
