硫化水素
硫化水素の性質
- 2個の水素原子(H)と1個の硫黄原子(S)から成る
- 無色・刺激臭(腐乱臭)の気体
- 比重:1.190(空気よりも重い)
- 水に溶けやすい
- 支燃性がある
(酸素自体は燃えないが、ほかの燃焼を助ける性質がある) - 可燃性ガス(引火性がある)
- 腐食性がある
(水分の存在下ではその腐食性は著しく、ほとんど全ての金属と反応する。
中でも銅及び銅合金は反応性が高い。)
硫化水素の用途
金属の分離精製用、蛍光灯の製造、医薬品・工業薬品の原料用、試薬用、皮革なめしの脱毛用、繊維処理剤等など。
硫化水素の発生源
人工的な発生源としては、下水処理場やし尿処理場、ゴミ処理場、じん埃などの処理場、各種
工業廃水処理、土木作業場などで発生することが多いです。
汚水などの長時間滞留により、空気が供給されないため汚水が嫌気性細菌によって還元され
硫化物が生成し、これが空気に触れることによって発生します。
自然界では、火山あるいは温泉地帯において、地下のマグマにとけ込んでいるものが分離して発生しています。
