一酸化炭素
一酸化炭素の性質
- 1個の炭素原子(C)と1個の酸素原子(O)から成る
- 無色・無臭の気体
- 比重:0.967(空気よりも軽い)
- 水には微溶(100mlの水に数mlが溶ける)
- 空気中で点火すれば青白い炎をあげて燃焼し、二酸化炭素となる。
- 燃焼(爆発)範囲:12.5~74 vol%
空気と容易に爆発性混合気体を作り、熱源や炎と接触すると爆発を起こす。
- 鉄・コバルト・ニッケルと反応して金属カルボニルを生成する。
一酸化炭素の用途
金属の冶金用としての還元ガス、ホスゲン(樹脂原料)・ポリカーボネイト・ポリウレタン等の合成原料ガス、実験、研究用、高純度ニッケルの
製造など
一酸化炭素の発生源
石油や石炭など炭素を含む物質が燃焼するとき、酸素(空気)の供給が十分な場合は、完全燃焼して二酸化炭素(CO2)が発生します。
酸素の供給が不十分な場合は、不完全燃焼を起して一酸化炭素(CO)が発生します。
一酸化炭素の人工的な発生源の代表格は、自動車です。
交通量の多い道路・交差点やトンネル内、地下駐車場などで高濃度汚染が発生します。
溶鉱炉・ガス発生炉の施設が発生源となり、局部的な環境汚染が起こります。
一酸化炭素は、大気汚染物質(自動車排出ガス)の一つとして、大気汚染防止法で規制・監視の対象となっています。
